WordPress 4.2.2 の環境でレンタルサーバを移行した際の一通りの手順です。プラグインは使用していません。
サーバ移行のスケジュール
5日ほどあればというアバウトな予定でスタートしました!
- 6月25日
旧レンタルサーバから移転先レンタルサーバへファイルとデータベースを移行 - 6月26日
ネームサーバの変更とメールアドレス関連の設定 - 6月27日
移転先のレンタルサーバにウェブサイト、メール共に転送されているのを確認 - 6月28日
再確認のみで作業は無し - 6月29日
旧レンタルサーバを解約(月内は稼働している状態) - 6月30日
旧レンタルサーバ上のファイルやメール関連などを整理削除
サーバ移行時の環境
- ドメインの変更は無し
- WordPressのバージョンは 4.2.2
- PHPのバージョンは 5.4 (新旧レンタルサーバ共に)
- MySQLのバージョンは 5.0 (新旧レンタルサーバ共に)
旧レンタルサーバで実施したこと
告知文を掲載
予定している期間とサーバの移行のお知らせをウェブサイトに掲載しました。
DNSが書き換わったことを判別するために、移転先のレンタルサーバでは文言を削除しています。
ファイルをダウンロード
運用中(旧)のレンタルサーバからFTPソフトで、WordPressのファイルをすべてローカルにダウンロード。※ .htaccess は不可視ファイルのためローカルでは表示されませんので、リネームしてダウンロード。
データベースの書き出し
phpMyAdminにログインして、WordPressのデータベースをエクスポート(書き出し)します。画面左のエクスポートするデータベースを選択、その後に表示される画面で「エクスポート」をクリックすると、データベースの設定をカスタマイズできる画面が表示されます。

データベース エクスポート設定
ここから実際にエクスポートする際の設定項目の画面です。
まずは、エクスポート方法を「詳細」にし、テーブルを「全選択」に設定します。
画像ファイルが多くなってしまいましたが、設定項目が分かりやすいように画面を分割して整理しています。






ほとんどの場合、上記の設定で「実行」すればエクスポートは問題はないかと思います。
phpMyAdminのバージョンによっては、表示が異なる場合があります。
WordPressのファイルをダウンロード、データベースのエクスポートの2つの作業が完了すれば、旧レンタルサーバでの作業は終了です!
移転先のレンタルサーバで実施したこと
データベースの新規作成
移転先のレンタルサーバーで、新規にデータベースを作成します。ここで設定したデータベースの情報(「WordPressのデータベース名」「MySQLのユーザー名」「MySQLのパスワード」「MySQLのホスト名」)は、次の段階で使用します
新規作成の手順は、移転先のレンタルサーバのウェブサイトをご確認ください。
wp-config.phpの書き換え
wp-config.php ファイルは、WordPressの環境設定(データベースに接続するための情報など)が記録されている重要なファイルです。
旧レンタルサーバでダウンロードしたWordPressのファイルにあります。24行目あたりから「WordPressのデータベース名」「MySQLのユーザー名」「MySQLのパスワード」「MySQLのホスト名」の4ヶ所の変更で大体は問題ないかと思います。

ファイルのアップロード
wp-config.php の書き換え終了後、FTPソフトで全てのWordPressのファイルを移転先のレンタルサーバにアップロード。※ダウンロード時に .htaccess をリネームした場合は、アップロード完了後に元のファイル名に変更。
データベースの取り込み
移転先のレンタルサーバのphpMyAdminにログインします。

新規に作成したデータベースが表示されていますので、データベース名をクリックして、「インポート」を選択。

「ファイルを選択」をクリックして、ローカルにある旧レンタルサーバでエクスポートしたファイルを選択します。「実行」をクリックするとインポートが完了です。
以上で旧レンタルサーバ→移転先のレンタルサーバへのデータの移行は完了です!
ネームサーバを変更(引越し先の住所を通知)
ネームサーバの変更はレンタルサーバでの作業では無く、ドメインを取得したウェブサイトでの作業になります。お名前.comやムームードメインなど。
サーバの引越しになりますので、新しい住所を通知するためにドメインの住所(ネームサーバ)を変更する必要があります。
ドメインを取得したウェブサイトでネームサーバを確認して、書き換えてください。例として、下記はムームードメインのネームサーバ設定の項目です。
ドメインの住所変更のお知らせが、各ルートDNSサーバ(住所を管理しているサーバ)に反映するまでの時間(DNSの浸透時間)は、一般的に3日程と言われています。
私の場合、移転先のサーバに反映するまで1日程でした。限定的ですが反映しているか否かは、いつも使っている家の回線、スマートフォン、家の回線のDNSをGoogle DNSに変更で確認しました。
ウェブサイトの表示確認
ここまでくれば、移転先のウェブサイトが表示されるまで待つのみ :)
移転先のレンタルサーバで「動作確認URL」の機能がある場合、事前にウェブサイトの確認が可能ですので安心ですね。
「データベースに接続できません」とエラーが表示される場合は、wp-config.php ファイルの24行目あたりからの項目「WordPressのデータベース名」「MySQLのユーザー名」「MySQLのパスワード」「MySQLのホスト名」の設定が間違っている可能性があります。移転先レンタルサーバで新規に作成したデータベースの設定と wp-config.php に記載されている内容に差異が無いか確認してください。
間違いですね > 各ルートDNSサーバ(住所を管理しているサーバ)に反映するまでの時間(DNSの浸透時間)は、一般的に3日程と言われています。
http://www.e-ontap.com/dns/propagation/