MacPawのMac用総合メンテナンスアプリの「CleanMyMac X」のご紹介です。
対応OSは、macOS 10.10(Yosemite)からと古いmacOSにも対応しているのが嬉しいですね。もちろん、最新のVentura(ベンチュラ)にも対応しています。※海外製のアプリですが、日本語に完全対応。サポートも日本語で問い合わせができます。
インストールした環境とCleanMyMacを使ってみた感想
CleanMyMac X(バージョン4.7.2.1)をインストールした環境は以下になります。
- MacBook Pro 15インチ(2011)
- macOS High Sierra(10.13.6)
- ハードディスクはSSDで容量は525GB
2023年5月3日追記
現在は、バージョン 4.13.2を以下のMacBook Airにインストールしています。
- MacBook Air M1(2020)
- macOS Ventura(13.3)
- ハードディスクはSSDで容量は512GB
Macの不要なファイルの削除やメンテナンスは、アンインストールしたアプリの残骸を削除する「AppDelete」、Macメンテナンスツールの定番アプリ「OnyX」を使いある程度のメンテナンスはしていますが、「CleanMyMac X」をインストールしてみて、かなり見落としていた部分があってビックリしました。このアプリだけで、効率よくMacの健康状態がベストな環境で維持できるかと思います。
また、ウイルスやマルウェアの検知と削除機能もあるので、2020年11月でセキュリティアップデートが止まった macOS high Sierraには嬉しい機能です。
CleanMyMac Xの開発会社MacPaw(マックポー)について
MacPaw Inc.(マックポー)は、Oleksandr Kosovan氏が2008年に設立しウクライナのキエフ(キーウ)とアメリカのカリフォルニアに拠点を置くmacOS/iOSのソフトウェア開発会社です。

主力製品である「CleanMyMac」以外に、老舗のファイル解凍アプリ「The Unarchiver」、重複ファイルファインダーの「Gemini 2」、macOS/iOSの定額制アプリサービス「Setapp」などを開発しています。
MacPaw Inc.の CEO Oleksandr Kosovan氏によるとMacPawが提供するアプリやサービスについて影響は受けていないと発表しています。
アプリのサポートや開発は支障が出ないようにリモートへ移行済み。
提供しているサービスとユーザーデータは、元々ウクライナ国外にあるAmazon Web Services(AWS)にホスティングされており、決済に関しても利用しているPaddleは英国で運営されている為問題はないとのことです。
CleanMyMac Xの概要と価格(無料版と有料版)
現在、MacPaw inc.のアプリは、Appleの厳格な審査が必要な「Mac App Store」で、「CleanMyMac X」を含む7つのアプリが公開されています。
MacPaw Inc.の方によると、特に2008年からの主力製品である「CleanMyMac X」については、通常「Mac」といったワード(Mac商標はAppleが所有)を含むアプリはMac App Storeで販売できませんが、MacPaw inc.の長年の取り組みと必要な手続きを全てクリアした上で、販売できるようになったとのこと。
Apple純正以外のメンテナンスアプリとなると信頼性や安全性が気になりますが、Apple公式のMac App Storeでも販売されているとなるとそれらの懸念も問題はないかと思います。
アメリカのMac App Storeでは、2000件の評価で5段階評価の4.5となっています。

アプリのインターフェイスや使い勝手については、世界3大デザイン賞の1つである「iFデザイン賞」を受賞しています。スキャン中などに適度なアニメーションがあり綺麗です。
関連リンク CleanMyMac X | iF WORLD DESIGN GUIDE
無料版と有料版の違い
CleanMyMac Xは、「7日間」無料でお試しできます。
500 MBまでの削除制限やRAMの解放を2回までetc制限がありますがフルで機能を試すことができます。※ 具体的な制限についてはCleanMyMac X のトライアルに詳しく書かれていますのでご覧ください。
関連リンク CleanMyMac X の無料ダウンロード
CleanMyMacの価格(3種類)
ライセンス(料金体系)は、1年間利用できる「1年版」といつまでも利用できる「永年版」の2種類になります。購入は、MacPawのウェブサイト(30日間返金保証)、Mac App Store(アプリ内課金)、Amazon(オンラインコード)から可能です。
次の価格表は2023年5月3日(水)現在の「Mac1台」の価格で、MacPawの公式サイトではセール中の料金を掲載しています。30日間返金保証や他社アプリからの乗り換え割引など特別キャンペーンなどもあるので、MacPawの公式サイトをチェックしてみてください。
※ 公式サイトでは、Mac2台や5台のライセンスプランもあります。
購入場所 | 1年版 | 永年版 |
---|---|---|
MacPaw公式サイト ![]() | 4,875円( | 10,401円( |
Mac App Store | 4,500円 | 14,500円 |
Amazon | 3,900円 | 8,300円 |
※ 念の為どちらのサイトの金額も確認してみて下さい。
CleanMyMac Xで出来ること
CleanMyMac X(バージョン4.7.2.1)で出来ることは以下になります。
- ハードディスクをクリーンアップ
不要なファイルを見つけ出し一括削除 - セキュリティ対策
ウイルスやマルウェアをスキャンして削除 - Macの高速化
RAMの解放やログイン項目などを整理しMacを高速化 - アプリケーションの管理とアップデート
不要なアプリとその関連ファイルを完全に削除 - ファイルを視覚化
大容量&古いファイルを検索し任意に削除可能 - Macの状態をモニター
Finderのメニューバーで、CPUの温度や空き容量などをチェック
上記の機能にはかなり細かい項目があるので、1つ1つ実行すると時間がかかってしましますが、重要な項目をまとめてメンテナンスできる「スマートスキャン」があります。
CleanMyMac Xの基本的な使い方(スマートスキャン)
まずCleanMyMac Xを起動して表示されるのがスマートスキャンの画面(CleanMyMac Xへようこそ)になります。
MacPaw inc.のウェブサイトによるとスマートスキャンの概要は以下になります。
スマートスキャンはCleanMyMacの根幹となる機能であり、コンピュータ最適化の原点です。 これはCleanMyMacの7つの重要な項目の機能を結合して、クリーニング、保護、およびスピードスキャンを起動します。 これには以下の項目が含まれます:
・システムジャンク
・写真ジャンク
・メールの添付ファイル
・iTunesジャンク
・ゴミ箱
・ウイルス削除
・メンテナンス (RAMの解放、メンテナンススクリプトの実行、DNSキャッシュの消去、フリーズしたアプリの終了など)、またはApp Store版のCleanMyMac Xを使用している場合には大容量&古いファイル。
MacPaw - スマートスキャンの実行

「スキャン」ボタンをクリックするとスキャンが始まります。

私の環境では、50秒ほどでスキャンが完了しました。
このまま「実行」ボタンをクリックすればメンテナンスは完了しますが、「詳細を確認...」リンクをクリックして、詳細を確認しながら選択をしたり除外する方がベターかと思います。
※CleanMyMac Xの環境設定の項目にある「スキャン」であらかじめスキャンする項目を除外することもできます。

「実行」ボタンをクリックするとメンテナンスが始まります。

この記事の最初の方で書いたようにメンテナンスはしていたので、私の場合スマートスキャンでは劇的な容量の削除にはなっていません。
個別にメンテナンスをする
スマートスキャンより強力なメンテナンスです。
具体的には、クリーンアップ / セキュリティ / 高速化 / アプリケーション / ファイル の5つのカテゴリーのメニューがあります。
基本的な使い方は、メニュー項目をクリックし「スキャン」ボタンをクリック。スキャン結果の詳細を確認した上で、削除などを実行する流れになります。
一通り全てのメニュー項目(①〜⑤)のスキャンが完了した結果が以下のスクリーンショットになります。メニュー横の数字をみるとかなり削減できそうなファイルがありそうです。

(1)の【クリーンアップ】の項目だけでも「システムジャンク」約19GB、「iTunesジャンク」は約27GBとかなりハードディスクの容量を空けることができます。特にiTunesジャンクのiPhoneやiPadのアップデータファイルは削除されず貯まっていくのでどんどん肥大化するので、まとめて削除は便利です。
同じようにハードディスクの容量を空けるには、(5)の【ファイル】の項目も効果的です。
「スペースレンズ」ではMac全体のファイル容量を視覚化、「大容量&古いファイル」では種類別 / サイズ別 / アクセス日別に分類され削除しやすくなっています。「シュレッダー」は復元不可能な状態で削除 / エラーで削除できないファイルを削除できます。

(5)のスキャン結果による1年以上アクセスしていない約35GB分のファイルは、外付けハードディスクに移動するか削除でかなりの容量を節約できそうです。
(4)の【アプリケーション】の項目でも少しの容量ですが、「アンイストール」でアプリをアンイストール際に残る拡張子.plistなどの環境設定ファイルやフォルダも合わせて削除できます。加えて「アップデータ」でインストールしているアプリのアップデートチェックや「機能拡張」でシステム環境設定やブラウザの機能拡張の管理もできます。
紹介する順番がバラバラになってしまいましたが、(2)の【セキュリティ】の「ウイルスを削除」ではウイルスやマルウェアの検知と削除ができ設定でリアルタイムに監視も可能で、「プライバシー」ではブラウザ関連の履歴 / パスワード / 検索クエリなどの削除やWi-Fiネットワークなどの削除ができます。

残りの(3)の【高速化】の項目は、Macの高速化に関するメンテナンスになります。
「最適化」ではMacの起動時に読み込まれるログイン項目を整理する事でスピードアップが見込まれ、「メンテナンス」では一部スマートスキャンで実行される項目が含まれていて、ディスクのアクセス権の修復やTimeMachineのスナップショットも削除できます。

ログイン項目に関しては、macOSの「システム環境設定... -> ユーザとグループ」のログイン項目でも管理できますが、表示されていないものや過去に削除したものも有効/無効にできます。
私の場合は、特に「メンテナンス」の「メールをスピードアップ」の項目が劇的に効果がありました。メールはOS Xの初期の頃からバージョンアップしてきていますので、かなりデータベースに不要なキャッシュが溜まっていたのだと思います。
CleanMyMac Xの環境設定や雑記
CleanMyMac Xの基本的な設定は、アプリを開いた状態でcommand+,もしくはFinderのメニューにある「 CleanMyMac」の「環境設定...」から変更することができます。
スキャンする項目を省いたりCleanMyMacからの通知をオフなどがあります。

また、Finderのメニューバーに、色々な情報を閲覧できるメニューを追加することもできます。CPUの温度やメモリの空き容量の確認、ネットワークのスピードテストも可能です。

CleanMyMac Xの動作は軽快
長年の蓄積した不要なファイルが視覚化され、ファイルをかなり整理できました。
また、ウイルスモニターでリアルタイムにチェックしていてもMacの動作が重くなることもなかったです。

CleanMyMac Xのメニューバーを表示した状態で「アクティビティモニタ.app」を見てみると、3つのプロセスが動作しています。
CPU、メモリ共に使用量が少なくメモリが少ないMacでも軽快に動作するかと思います。
ぜひMacPawのウェブサイトから無料版をダウンロードして試してみてください。
購入後、起動を行なったのですがパスワード要求され入力しましたが、キャンセルされ、「ヘルパーをインストール」が出来ません。
コメントありがとうございました。
私が分かる範囲になりますが、ヘルパーツールのインストール時にMacの管理者権限のユーザー名とパスワードが必要になります。
ユーザー名かパスワード、もしくは両方とも異なるためインストールが出来ない状態かと想像します。
一度Macの再起動をしてから再度行うのも良いかと思います。
この製品の販売元(macpaw)は、日本語で問い合わせ可能で、トラブルのノウハウもあるので一度問い合わせて頂けたら幸いです。
https://macpaw.com/ja/support/contact