iOS 14 になりホーム画面のカスタマイズ機能として、ウィジェット(ニュース、天気、カレンダーのイベントなど)を配置できるようになり、さらに任意のホーム画面のページを非表示(iPadOSは非対応)にしたり、App ライブラリ(iPadOSは非対応)にインストールしたアプリを隠すことが可能になり、カスタマイズの幅が増えましたね。
iPad も対応して欲しいところです。

各カスタマイズの詳細は、次の Apple 公式ウェブサイトを参照してください。
iPhone や iPad のウィジェットやホーム画面を色々とカスタマイズしているうちに iOS アプリのアイコンが必要になりました。
昔「Workflow」で作成したアプリアイコンを取得するレシピを試してみましたが、使えなくなっていた為、App Store からアプリアイコン( iPhone / iPad / macOS )を取得するショートカットを新たに作成してみました。
iOS アプリ「ショートカット」App( the Shortcuts app )とは
2014 年に MIT の学生チームが作成したアプリで、「Workflow」という名称でしたが、2017 年 3 月に Apple に買収(チームはそのまま Apple へ)され無料化、2018 年 11 月に iOS 12 に組み込まれて「ショートカット(Shortcuts)」という名称に変更されました。
このアプリを使うことで、自分がやりたい様々なタスクを組み合わせて自動化することが可能になります。「アプリを繋ぎ合わせる」「自分専用のアプリを作成する」といったイメージです。
iOS アプリが対応( URL Scheme など )している必要がありますが、開いているデータを整形して他のアプリに送ったり、iOS アプリを連続して起動して処理、ある場所をトリガーにしてアクションを実行する etc 色々なアクション(機能)を組み合わせて、自分好みのワークフロー(一連の作業を自動化処理)を作ることが可能です。
イベントが起こると作動するオートメーションやWebページ上で Javascript の実行、Web API を使用することも可能です。
※ iOS 14 の再インストールでは、「ショートカット」App はデフォルトでインストールされるようですが、もし「ショートカット」App をインストールされていない方は、次のリンクからダウンロードしてみて下さい。
「ショートカット」をApp Storeで(無料/仕事効率化)
ショートカットの名称について
名称についてですが、アプリの場合の表記は "「ショートカット」App"、アクションを集めた所謂レシピは "ショートカット" と表記しています。英語では、それぞれ "Shortcuts"、"Shortcut" となっていて区別されています。
共有されたショートカットをダウンロード(取り込む)する方法
「ショートカット」App 内のギャラリーからショートカットを取り込むのは問題はありませんが、共有されたショートカットをダウンロードするには、共有セキュリティの設定変更が必要になります。
設定変更は、「設定」アプリから「ショートカット」を選択します。

「信頼されていないショートカットを許可」をオンにして下さい。
「ショートカット」App で iOS / macOS アプリのアイコンを取得する方法(レシピ)
このショートカットで、App Store からダウンロードできる画像サイズは、512px x 512px になります。
実際に、ショートカットを実行した様子は、次の動画になります。
アプリアイコンをダウンロードするショートカットは、次のリンクから「ショートカット」App に取り込むことが可能です。
iOS/macOS App icon downloader
ショートカットの内容ですが、以下のアクションで構成されています。
最初の処理から順番に説明していきます。
ショートカット - アプリアイコンの取得アクション Part1

NUMBER / VARIABLES(add)
検索結果件数の数値です。
初期値は、3 件で、VARIABLES で変数「検索結果件数」を設定しています。
SCRIPTING(Ask for) / VARIABLES(add)
アプリ名を入力するポップアップを表示します。
VARIABLES で変数「アプリ名」を設定しています。
SCRIPTING(Choose from Menu)
アイコンを取得したいアプリのデバイス(iPhone, iPad, macOS)を選択するポップアップを表示します。
ショートカット - アプリアイコンの取得アクション Part2

APP STORE(Search App Store for)
Choose from Menu で選んだデバイス毎に APP STORE の検索条件を変更しています。
詳細は、「Show More」にあります。
ショートカット - アプリアイコンの取得アクション Part3

SCRIPTING(if)
検索結果が 0 件(does not have any value)の場合、ポップアップを表示して、「OK」なら新たにショートカットを実行(SHORTCUTS Run)し、「cancel」なら処理を中断しショートカットを終了します。
SCRIPTING(otherwise)
検索結果がある場合の処理になります。
SCRIPTING(Choose from)
検索結果(Menu Result)一覧をポップアップで表示して、探しているアプリアイコンを選択します。
APP STORE(Get)
上記で選択(Chosen Item)したアプリの画像 URL(Artwork URL)を取得します。
ショートカット - アプリアイコンの取得アクション Part4

NETWORK(Get content of URL)
上記で取得した Artwork URLから画像を取得します。
PHOTOS(Save)
上記で取得した画像(content of URL)を写真Appに保存します。
NOTIFICATION(Show notification)/ End if
お知らせを表示します。
ここで、SCRIPTING(if)は終了(End if)です。
SCRIPTING(Exit shortcut with)
このショートカットを終了します。
ショートカットの構成(アクション)は以上になります。
このショートカットのダウンロードは、
iOS/macOS App icon downloader になります。
ショートカットの補足説明(ブログ用/アプリアイコンのズレ)
取得したアプリアイコンは、iOS のホーム画面に表示するのには問題はありませんが、ブログ用などに利用する場合は、角丸があった方が良いかと思います。
角丸を追加する場合は、PHOTOS(Save)のアクションの前に、メディアにある「イメージをマスク」アクションを追加して、「角丸四角形でマスク」にして下さい。角の半径は、アプリアイコンの画像サイズは 512px x 512px なので、89(実際は89.825)で良いかと思います。※ 89.825 については、iOS icon corner radii - Hicksdesign を参照して下さい。
「ショートカット」App でホーム画面にアプリアイコンを置く場合ですが、何故かそのままアプリアイコンを選択すると少しズレて表示される現象があります。
左がインストールしたアプリアイコンで、Test が「ショートカット」App でホーム画面にアプリアイコンを置いた場合になります。
解決法として、アプリアイコンを選択する際にグイっと二本指で、内側に動かして戻すと正常に表示されるようになります。Test 2 の結果になり、元のアイコンと同様になります。

以上で、アプリアイコンの取得方法の解説は終わりになります。
ご参考になれば幸いです。