Mac で Microsoft Office を使う必要がありましたので、macOS High Sierra に Office for Mac 2011 をインストールして、ライセンス認証をしてみました。
High Sierra にインストールは可能ですが、"ライセンス認証サーバーが一時的に利用不可のため、ライセンス認証を正常に終了できませんでした。" と表示されライセンス認証できない状態です。
Office for Mac 2011 のサポートは2017年10月10日に終了しているので、ライセンス認証サーバー / アップデートのための更新サーバーともに停止しているようです。結果的に、電話(フリーダイヤル)による認証で、ライセンス認証でき問題ありませんでした。
動作については、macOS High Sierra (2017年9月26日リリース)は対象外ですが、Microsoft Office の書類を表示するだけなら問題はなさそうです。
以下、Office for Mac 2011 のダウンロード方法と流れやインストールファイルの場所をまとめてみました。
フォントが大量にインストールされて、macOS のデフォルトのフォントが一部無効にされるのは面倒ですね。
Office for Mac 2011 のダウンロード方法
購入したパッケージ版の CD からインストールすると色々とアップデータを当てるのは面倒かと思い、最終ビルドを探したところ、以下のマイクロソフトのコミュニティに最終ビルド 14.7.7 のインストーラー(容量1.2GB)がダウンロードできるURLの記載がありました。
上記の URL をクリックするとダウンロードが開始されます。
ダウンロードされたファイル名は、MicrosoftOffice2011.dmg でした。
Office for Mac 2011 別のダウンロード方法
2018年10月14日現在、Microsoft の公式ウェブサイトでも Office for Mac 2011 のインストーラー(ビルド 14.5.2)、ビルド 14.7.7 へのアップデータはダウンロード可能です。

以前のバージョンの Office をダウンロードする にアクセスして、25文字のプロダクトキーを入力し認証。
認証後にメニューから製品の言語を選択すると、ダウンロードのリンクが表示されますので、クリックして、ダウンロードを開始します。
ダウンロードしたインストーラーの中身を確認したところ、ビルドは 14.5.2 のようなので、以下のアップデータで最終ビルドの 14.7.7 にアップデートできます。
Download Microsoft Office for Mac 2011 14.7.7 更新プログラム from Official Microsoft Download Center
Office for Mac 2011 のインストール手順
ダウンロードしたファイル(dmg)をダブルクリックして開き、インストールを開始します。

そのまま画面の指示に従ってインストールを進めていけば問題はないかと思いますが、メールアプリの Outlook や他言語の校正ツール、Automator アクションなど不要なアプリやファイルは「インストールの種類」で「カスタマイズ」を選ぶことで、省くことが可能です。


「インストール」ボタンをクリック後、"インストールは成功しました" と表示されれば、インストールは完了です。「閉じる」ボタンをクリックします。

Office for Mac 2011 のライセンス認証

"Microsoft Office:Mac 2011 へようこそ" の画面が表示されたら、「購入したプロダクト キーを入力する」メニューを選択します。※ インストール画面で「閉じる」ボタンをクリック後に自動でこの画面が表示されたか Excel などアプリを立ち上げる際かは失念しました。m(_ _)m

25 文字のプロダクトキーを入力しても "ライセンス認証サーバーが一時的に利用不可のため、ライセンス認証を正常に終了できませんでした。" と表示され、ライセンス認証をすることができませんでした。

ここで、「電話で認証する」を選択すると以下の電話番号の案内が表示されます。

フリーダイアルに電話しました。
アナウンスの指示に従って、入力すれば問題はありませんでしたが、「ステップ 2」の 6 桁の数字が 9 つをアナウンスに従い入力、「ステップ 3」で 6 桁の数字を 8 つ教えてくれるので、聞きながらステップ 3 に入力と、10 分ほどかかりました。
入力後に「ライセンス認証」ボタンをクリックして完了です。

macOS High Sierra での 32 ビットのアプリのアラート

上記のアラートが表示される理由は以下になります。
32 ビット App と macOS High Sierra 10.13.4 以降の互換性 - Apple サポート
デベロッパの皆様に App の 64 ビット対応を進めていただく中、Apple では、32 ビットテクノロジをベースとした App をお使いのお客様への通知に努めています。この通知は、32 ビットの App を起動したときに 1 回だけ警告を表示する形で行っています。macOS Mojave では、30 日おきに一度、App の起動時にこの警告を表示します。
macOS High Sierra では、32 ビットのアプリに対応しているので問題はありませんが、64 ビット対応を済ませていないアプリを開くと、1 回だけ警告が表示されます。
Office for Mac 2011 のフォントについて
フォントは、/Users/ユーザ名/Library/Fonts/ でフォルダを作成して管理しているので、勝手にインストールされたりアップデートされるのは困るので、 /Library/Fonts/ のフォントをバックアップして、Office for Mac 2011 をインストール後にフォントを入れ替えていましたが、以下のウェブサイトで詳しく掲載されています。
Installed files list for Office 2011 | OfficeforMacHelp.com
フォントは、以下のディレクトリにインストールされます。
/Library/Fonts/Microsoft/
無効化されたフォントのディレクトリとフォント一覧です。
/Library/Fonts Disabled/
- Arial Bold Italic.ttf
- Arial Bold.ttf
- Arial Italic.ttf
- Arial.ttf
- Brush Script.ttf
- Times New Roman Bold Italic.ttf
- Times New Roman Bold.ttf
- Times New Roman Italic.ttf
- Times New Roman.ttf
- Verdana Bold Italic.ttf
- Verdana Bold.ttf
- Verdana Italic.ttf
- Verdana.ttf
- Wingdings 2.ttf
- Wingdings 3.ttf
- Wingdings.ttf
以下のフォントは、OSのデフォルトのフォントと重複します。
- Andale Mono
- Arial Black
- Arial Narrow
- Arial Rounded Bold
- Comic Sans MS
- Georgia
- Impact
- Tahoma
- Trebuchet MS
ちなみに、Office for Mac 2011 でインストールされるファイル一覧です。
Installed files list for Office 2011 | OfficeforMacHelp.com
買い切りの Office for Mac 2011 の後継 Office 2016 for Mac (Amazonへ遷移します) は、High Sierra, Mojave ともに対応しているようですね。
macOS 10.14 Mojave 向けの Microsoft Office のサポート - Office サポート
古いアプリの情報でしたが、ご参考になれば幸いです。