MacBook Pro 15 Early 2011年モデルのGPUの不具合(3回目)解決法

Macbook Pro 15インチ Early 2011年モデルのdGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)問題再びです。
すでにAppleで保守パーツは無くAppleでは修理はできないので、AMD Radeon HD 6750MのdGPU(ディスクリートGPU)を使わず、iGPU(内蔵GPU / Intel HD Graphics 3000)で起動するように固定する方法を試してみました。

MacBook Pro 15インチ Early 2011年モデルの症状

Macを起動すると林檎マークの画面から進まず再起動を繰り返す状態に。画面は薄いピンク色の横線が表示されている状態です。3回目ですが前回(2016年)より画面の乱れは少なく、文字は見えるレベルです。前回の症状の記事はMacBook Pro 15 Early 2011(ビデオ問題)がAppleから戻ってきましたです。
Appleのリペアプログラムでリコール(無償修理)対象モデルとなってたのでロジックボードを交換しましたが、根本的な解決にはなっていなかったようです。

とはいえ2011年モデルなので製品寿命としては納得できるものの、愛着のあるMacBook ProでSSDに交換して速度的に不満は無いし、AMDのGPUの不具合だけで捨ててしまうのは勿体無いですね!

AMDのGPUをハードウェア的に無効にするModボード「MuxHat」やロジックボードをオーブンやヒートガンで熱する方法などありますが、費用がかからず安全?でシンプルな方法を探しました。

実行してみて有効でなかったGPUの不具合の解決法

GPUの切り替えや固定ができるアプリのgfxCardStatusをインストールできれば、もしかすると考え、色々と調べながら以下の対策を実行してみましたが、上手い事いかなかったです。

  • NVRAM または PRAM をリセット(option + command + P + R)
  • セーフモード(shiftキー)で起動
  • Apple Hardware Test(Dキー)で起動
  • 内蔵のmacOS復元システム(Command + R)で起動
  • SIPを無効化できるらしい(Command + S + R)の起動

Macが起動しないし、gfxCardStatusがmacOS High Sierraでうまいこと動作しないようなので、アプリをインストールする方法は諦めました。

シングルユーザーモード(command + S)のみMacが起動しましたが、OS X 10.11 El Capitan以降で採用されているSIP(セキュリティ整合性保護機能)を無効にできないため、シングルユーザーモードでシステムファイル(AMDのカーネル)を移動する対処法は有効ではありませんでした。

MacBook Pro 15インチ Early 2011年モデルのAMDのGPUを停止して内蔵GPUで起動

内蔵のmacOS復元システム(Command + R)で起動して、SIP(セキュリティ整合性保護機能)を無効にして内蔵GPUに固定できるバッチリの対処法がありました。

Works for macOS Sierra and High Sierra (Improved version) · GitHub

次の対処法は、上記のウェブサイトからの引用です。
記事を書かれた方 Artem Kirienko の環境は、Macbook Pro 2011 15インチ(2 GHz Intel Core i7)で、macOS High Sierra Version 10.13.6 17G5019とのことです。
※私の環境も同じmacOS High Sierraで10.13.6ですが17G8030でした。

SIPを無効にしてシステムファイルを変更する作業がありますので、Macが起動しなくなったりデータの消失等が発生する可能性があります。必ずバックアップを取得するようにしてください。

※シングルユーザーモードでデータをUSBドライブにバックアップする方法は、OSX backup from Single User Modeなどに方法が記載されています。
※以下に記載の色が付いているコマンド部分が閲覧環境によって折り返していると思いますが改行はありません。

  1. boot using Command + s
  2. manually type nvram fa4ce28d-b62f-4c99-9cc3-6815686e30f9:gpu-power-prefs=%01%00%00%00 and run it
  3. manually type nvram boot-args="-v" and run it
  4. reboot
  5. boot using Command + r (this time it boots fine, no grey screen)
  6. disable SIP: manually type csrutil disable and run it
  7. manually type nvram fa4ce28d-b62f-4c99-9cc3-6815686e30f9:gpu-power-prefs=%01%00%00%00 and run it
  8. manually type nvram boot-args="-v" and run it
  9. reboot
  10. boot using Command + s
  11. manually type /sbin/mount -uw / and run it
  12. manually type mkdir -p /System/Library/Extensions-off and run it
  13. manually type mv /System/Library/Extensions/AMDRadeonX3000.kext /System/Library/Extensions-off/ and run it
  14. manually type touch /System/Library/Extensions/ and run it
  15. reboot

AMDのGPUを停止して内蔵GPUから起動する方法の補足

前述の方法で問題はありませんが、備忘録を兼ねた補足です。
※キーを同時押ししてMacを起動する際は、Appleロゴとプログレスバーが表示されたらキーを離してもOKです。

手順1 シングルユーザモードで起動

Macの電源を入れて、command+sの同時押しで、シングルユーザモードで起動します。
画面に文字列が流れるので停止するまで待ちます。※私の場合何故か リターンキーを押さないと :/ root# と表示されず、文字を入力できる状態になりませんでした。

手順2 内蔵のGPUに固定

次にメモリに記憶されているGPUの設定をnvramコマンドを実行して、AMDのGPUに切り替わらないように内蔵のGPUに固定する内容に書き換えます。

nvram fa4ce28d-b62f-4c99-9cc3-6815686e30f9:gpu-power-prefs=%01%00%00%00

nvram以降の文字列の意味は、GUID:NVRAM Variable=内蔵GPUの値 となります。

手順3 verboseモードで起動する設定に

これでmacOS復元システムで起動するようになりますが、何かしらトラブルがあった場合にエラーが表示されると便利なので、以下のコマンドを実行して、起動プロセスやエラーをテキストベースで表示する設定にします。

nvram boot-args="-v"

手順4 内蔵のmacOS復元システムからMacを起動

ここまでで、内蔵のmacOS復元システムからSIPを無効にする手順が整いました。以下のコマンドを実行するとMacが再起動するので、command+rを同時押ししながら起動します。

reboot

手順5 SIPを無効に

起動後に画面上部にあるメニューの「ユーティリティ」にある「ターミナル」をクリックして、ターミナルを起動。SIPを無効にするために以下のコマンドを実行します。

csrutil disable

手順6 再度内蔵のGPUに固定しverboseモードで起動する設定に

csrutil disableのコマンドに続けて、再度AMDのGPUに切り替わらないように内蔵のGPUに固定する内容に書き換え、verboseモードを設定して再起動します、

nvram fa4ce28d-b62f-4c99-9cc3-6815686e30f9:gpu-power-prefs=%01%00%00%00
nvram boot-args="-v"
reboot

rebootの後にcommand+rを同時押ししながらシングルユーザモードで起動します。

手順7 Macのディスクをマウント

手順7からは、dGPUのAMDRadeonX3000.kextを読み込まないようにする作業になります。
手順1のシングルユーザーモードと同じで入力できる状態になってから、読み書きできる状態でディスクをマウントするmountコマンドを実行します。

/sbin/mount -uw /

手順8 AMDRadeonX3000.kextの移動先ディレクトリを作成

mkdirを実行してディレクトリを作成します。ディレクトリ名や場所は自由です。/temp などでも問題はありません。

mkdir -p /System/Library/Extensions-off

手順8 AMDRadeonX3000.kextを移動

mvを実行して、手順8で作成したディレクトリにファイルを移動します。

mv /System/Library/Extensions/AMDRadeonX3000.kext /System/Library/Extensions-off/

手順9 システムのExtensionsを反映させ設定完了

touchを実行して、Extensionsディレクトリのタイムスタンプを変更更新して反映させます。

touch /System/Library/Extensions/

再起動して設定完了です。これで内蔵GPU固定でMacが起動するはずです。

reboot

macOSのアップデートで戻る可能性があるので、次回アップデートがあれば検証してみたいと考えています。
これでまたMacBook Proを少し延命できました!

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