Bluetooth接続のスピーカーは、「音質が良く無い」「遅延がひどい」というイメージを持っていましたが、試しで「JBL GO」を買ってみて試したところ、Mac と iOS の環境では、映像と音の遅延が感じられなく、ケーブルで接続する必要がないのがスッキリして良かったので、Bluetooth スピーカーを色々と探しました。
Beopley A1(色はサンドストーン)を2018年4月21日に購入してから、8ヶ月ほどたったので購入するまでに候補に挙がった商品などの課程とレビューを書いてみました。
候補に上がった Bluetooth スピーカー
Amazon.co.jp で見る限りは、Anker SoundCore ポータブル、BOSE SoundLink Mini II、JBL FLIP(CHARGE)、JBL GO 辺りが売れ筋のようですね。
予算は 2万円以下で、音響メーカーで長く使えそうな製品という点で、BOSE SoundLink Mini Bluetooth Speaker II、JBL FLIP3 か FLIP4 に絞り込みました。
BOSE SoundLink Mini II について調べたこと
過去に Bose 3・2・1 GS Series、現在は Bose Companion 5 のスピーカーを使っているので、真っ先に選択肢に上がりました。
初代の BOSE SoundLink Mini(旧型) と現行モデルの Mini II は2万円を少しオーバーする値段で販売されています。新旧で大きく違う部分は、連続再生時間の向上、音声ガイドや音声通話の機能などが追加。
音質に関しては、新旧モデルに変化がないようで、旧型は自分でバッテリー交換ができそうなので、最後まで候補に残りましたが、Bose 以外の他メーカーの音を楽しんでみたい & 本体もしくはアプリ側で音質調整ができないので、候補から外れました。
※ 旧型 BOSE SoundLink Mini のバッテリー交換の方法は、 Bose SoundLink Mini Battery Replacement - iFixit に手順(英語)が書かれています。
JBL の FLIP3、FLIP4、CHARGE3 について調べたこと
FLIP4 は防水性能がアップ( IPX5→IPX7 )したことにより、若干音がこもり気味になっているようです。
左右にあるパッシブラジエーターがすごい勢いで振動するので直ぐに壊れそうな感じがするのと、JBL CHARGE3 の B&O Beoplay A1 - speaker shootout - YouTube の比較動画をみて、JBL の FLIP と CHARGE は候補から外れました。※ 動画には、 Beoplay A1、SONY SRS-HG1、RIVA TURBO X なども比較として出てきます。
B&O PLAY の Beoplay P2
iPhone と同じぐらいの大きさで、アルミの筐体と革のナチュラルさを合わせたミニマルデザインに一目惚れ。
P2 本体をタップすることで操作でき、防塵・防滴加工あり、再生時間が10時間というポイントも良いですね。
P2 にほぼ決定していたのですが、Amazon アウトレットで上位機種の Beoplay A1 が 2万円程で出ていたので購入しました!少し予算オーバーで、色がサンドストーンなので少し悩みましたが…。
※ Amazon アウトレットは、色々とアウトレットになる基準があって、購入した A1 は、箱に傷や凹みありでした。
Beoplay A1 の印象
B&O PLAY は、デンマークの Bang & Olufsen(B&O / バング & オルフセン / 1925年〜) のカジュアルラインになります。B&O については、2000年頃に何かの雑誌でみた B&O のイヤホン(Earphones A8)のデザインが凄い印象に残っていています。
若干、湯たんぽというか蚊取り線香な感じで「日本の和」のイメージも垣間見られ、ソリッドなデザインだけど丸くて可愛いですね。
Beoplay A1 をデザインしたセシリエ・マンツ氏は、 A1 を「BENTO BOX」(お弁当箱)と呼んでいるとのこと。また、日本によく来ていて、日本の和のデザインと北欧デザイン(スカンジナビアデザイン)に共通なものを感じているようです。※ 企画担当&セシリエ・マンツ氏にインタビュー - PHILE WEB より
次の写真のように本体に革ひもが付いていますので、壁掛けもできます。ただ平置きした場合と比較して、少し低音が出ない傾向にあリます。
A1 の音の印象
音に関しては、個人により大きく印象は違うので難しいですが、充分すぎる良い音を鳴らしているので満足しています。
例えが下手ですが、冬の晴れた日に澄んだ空を見ながら日向ぼっこしている感じの自然なサウンドで、R&B やジャズから EDM 系まで非常に良いバランスで鳴らしてくれます。
低音は明瞭で深みがあり、中高音は非常に上品でキンキンしません。
ただ、ディストーションのかかったギター、ドラムやベースが余り強調されていない音源は、少し苦手な印象があります。
A1 の音を TONE TOUCH で調整する(アプリ)
Beoplay A1 は、Beoplay アプリ(iOS、watchOS、Android版)の TONE TOUCH(イコライザー機能)で、音質の調整や A1 本体のファームウェアのアップデートも可能です。
TONE TOUCH の円の位置で、かなり印象が違うので、映画や曲、テレビ音声、ラジオやポッドキャストなど色々と最適なバランス楽しめます! WARM の左上にするとかなり低音が出ます。
※ 残念ながら現時点では、高音のみ、低音のみといった音の補正はできません。
2019年の早い時期に Bang & Olufsen アプリ(次の写真の白黒のアイコン)に移行するようですが、現時点で、私の環境(iPhone の iOS 12.1.2)では、TONETOUCH で調整した際に保存ができない状態です。それ以外は、問題は無いようです。
- iOS版 Beoplay | Bang & Olufsen
- Android版 Beoplay | Bang & Olufsen
Beoplay A1 情報のまとめ
2018年4月に購入してから8ヶ月ほど使ってみて Beoplay A1 の気に入った部分や覚書です。
Beoplay A1 はモノラル再生ですが…
スピーカーは2つありますが、ステレオではなくモノラルになります。
モノラルというと音が広がらない単調な音というイメージがありますが、360 度全方向にわたって音で満たす True360 オムニディレクショナルサウンド のおかげで、ステレオとモノラルの中間のような音の広がり方で、なかなか良い感じです。
ちなみに、Beoplay アプリで Beoplay A1 を 2 台ペアリングさせるとステレオにすることが可能です。
※2018年12月時点では、2台のステレオモードにするとイコライザー機能が使えないようです。
ビープ音(起動音)が小さくてシンプルな音
JBL Go は起動音やペアリング完了時の音が爆音でしたが、Beoplay A1 は、さり気ない音量で「ポン」という感じの音で、バッテリー残量が 10% 以下になる際も音で知らせてくれます。
本体の操作ボタンやバッテリーの持ち
全て写っていませんが、上記の写真の左から順に、3.5mmステレオミニジャック、充電レベルに関するインジケーターランプ、USB Type-C(充電用)。右側の写真は、Bluethooth ペアリングです。※ 3.5mmのジャックには防塵のためiPhone用に買った半透明のキャップを入れています。また、USB Type-C の端子には、ラスタバナナの端子保護キャップ を使っています。
A1 本体の側面にある操作ボタンは、ボタンの突起がなくフラットになっているので、慣れるまでは少し場所を探す感じになりました。
押し込んで操作する必要がありますが、押し込んだ感はあるので、使いにくいという感じはあまりないです。
A1 本体で以下の操作が可能です。
- 電話応答/終了
- マイクをミュート
- 音量のアップ/ダウン
- 電源オン/オフ
- Bluetoothペアリング
- OneTouch(※)
OneTouch(※)は、Beoplay アプリで登録することで使える機能です。
REMOTE、TONETOUCH、LAST PLAYED SONG、NONE の4種類あります。
REMOTE は、再生/停止/次の曲/前の曲の操作ができ、TONETOUCH はイコライザーの切り替え、LAST PLAYED SONG は最後に再生した曲を再生、NONE は設定なしとなります。
連続再生時間は、メーカーの発表では、最大 24 時間再生ですが、16 時間ほどは持ちました。
音量を小さくすれば、もう少し持つかもしれません。
充電時間は、付属のケーブルを使用した場合、約3時間です。
充電用USBケーブルは、B&O のロゴ入りの入りのケーブルが 1 本付属しています。A1 本体側の端子は、USB Type-C でケーブルを繋いだままでも使用可能です。
防水・防塵性について
デザインと音質を両立する「B&O PLAY」のものづくりとは?企画担当&セシリエ・マンツ氏にインタビュー - PHILE WEB のインタビューによると、防水や防塵のレベルを表す IPX 認証などについて聞かれて以下のように発言しています。
ええ、防水ではありません。防水対応にするにはコネクター部分を全部シーリングしないといけませんから、デザインが変わってしまいます。
そして最も大きな理由は「要らないフィーチャーを付け足したくなかった」ということです。私たちの想定した使用シーンは、ビーチでブランケットの上に置いて聴いたり、自転車にひっかけて森のなかで使ったり……というもの。そうしたシーンで十分な機能を備えた製品であればいいと思うのです。
A1 のコンセプトや Bang & Olufsen の英語サイトを見ると Splash and dust resistant と表記があるので、多少の水や塵は大丈夫のようです。
説明書について
次の動画では、A1 本体の説明から始まり、電源をオンする方法や iPhone と Bluetooth ペアリングする方法が解説されています。
紙のクイックガイドが付属していますが、Beoplay A1 Support の quick start guide か User guide のリンク先や、完実電気株式会社の B&O PLAY 各種マニュアル でも見ることができます。
保証書(紙)は付属しません
A1 の箱に保証書が入っていなかっため、完実電気株式会社のお客様サポート窓口に問い合わせてみました。
返信があったメールの抜粋です。
昨年より本商品につきましては保証書はお付けしておりません。購入証明書が保証書の代わりとなりますので、大事に保管いただきますようお願い申し上げます。
本体の初期化(リセット)の方法
iPad の Beoplay アプリで、A1 を認識しなくなったためリセットしました。
電源ボタンと Bluetooth ボタンを同時に約3秒間ほど長押し。電源ランプが赤色に点滅するとペアリングされた機器が全て削除されます。
Beoplay A1 の仕様について
Beoplay A1 の仕様になります。公式サイトの商品詳細ページは、Beoplay A1 です。
Bluetooth 接続の際に音声を無線伝送する対応コーデックの記載がありませんでしたが、「SBC」になります。
コーデックは主に、SBC、AAC、aptX の3種類あり、SBC は遅延が大きい(220ms程)と言われていますが、iPhone / iPad や Mac との接続では、YouTube、Amazonプライムビデオ、Huluなどでは、動きと音でズレは感じられません。
- サイズ:幅 x 高さ x 奥行き 13.3 x 4.8 x 13.3 cm
- 重量:約600g
- スピーカー:3/4インチトゥイーター x 1、3.5インチ・フルレンジ x 1
- アンプ:30 WクラスDアンプ x 2(最大出力140W x 2)
- 周波数特性:60Hz~24kHz
- 電源:リチウムイオンバッテリー(充電時間/約2.5時間、再生時間/最大24時間)
- Bluetoothバージョン:Bluetooth4.2
- オーディオ入力:Bluetooth、3.5mmステレオミニジャック
- 充電用USB-Cコネクタ(最大3A)
- デザイナー:セシリエ・マンツ(Cecilie Manz)
- 付属品:充電用USBケーブル、クイックガイド
- 保証期間:2 年
Beoplay A1 のファームウェアのバージョン
私の場合、購入時はバージョン「5.0.8」でした。
Beoplay もしくは Bang & Olufsen アプリをインストールしている場合、アップデートのお知らせが出ると思いますが、参考までに Mac や Windows でも Beoplay software UPDATER からアップデーターをダウンロードして、 A1 の本体をアップデートすることが可能です。
最後に。A1 の購入方法について
完実電気株式会社(B&O PLAY の正規日本代理店)のウェブサイトでは、Beoplay A1 は 29,900円(税込)で、価格コムで見る限り各色の最安値が Amazon で2万5千円ぐらい〜 という価格です(2018年12月22日現在)。
日本での Bang & Olufsen の直営店は、17店舗で場所は、東京、愛知、大阪、岡山、高知、福岡となっています。
箱などの凹みなどがあるアウトレットでも大丈夫でしたら、私も買った Amazonのアウトレット、正規日本代理店の完実電気株式会社のアウトレット から購入可能です。※ 完実電気株式会社の方は常時掲載されているようですが、アウトレット品のため、在庫がない場合があります。
Wi-Fi 接続で AirPlay 2 対応のスマートスピーカー SONOS One を入手できたので、近いうちにレビューします!
※ Beoplay P2 と A1 の写真で Bang and Olufsen All rights reserved と表記のあるものは、Bang & Olufsen の MEDIACENTER に記載されている flickr の写真を使用しています。